百町森の柿田友広さんを偲んで
明日の朝、起きたらまだ11月のはじめで「そんな夢を見たんだよ。」だったらいいのに。。と毎日思う日々です。
2024年11月、静岡のおもちゃ屋さん「子どもの本とおもちゃ 百町森」の柿田友広さんがお亡くなりになりました。
柿田さんとの出会い
私が柿田さんと出会ったのは30年前1995年ごろでした。私が幼稚園の父母の会の会長をしていた時、園への贈り物に「ままごとコーナー」の道具を探した時に出会いました。保育用のままごとコーナーの道具「台所・ついたて・ままごと用テーブル・木製ままごと道具・ままごと用人形」を街の中、県内で探しましたが販売している人も説明して理解してくれる人もいませんでした。幼稚園の父兄で静岡県から引越しして来た方が百町森さんなら茂木さんの探しているものがわかるかもしれないと教えてくれました。百町森さんに電話しました。柿田さんがすぐに全部用意できると言ってくれました。これが私の柿田さんとの出会いでした。
柿田さんと出会って私の身体の中に大きな黒い穴が開きました。街の中に子どもの発達とおもちゃと遊びのことを教えてくれるお店がないことを知り、大きな黒い穴が開きました。そうしたら柿田さんが「茂木さんがやればいいんじゃない?」と私に言いました。
そして私は1996年に「こころを育てるおもちゃ MOMO」を始めたのです。
皆さん柿田さんとの物語をお持ちだと思います。日本中、世界中の皆さんに。おもちゃ、遊び、柿田さん。柿田さんの本からおもちゃが好きになった人が大勢いると思います。
30年後の現在、柿田さんがみんなに渡したおもちゃの種は日本中で育ち実をつけています。種になりこれからも広がり続けます。そんな種が実になった日本中の街の小さなおもちゃ屋さんを訪ねておもちゃを買っておうちで保育園で遊んでくださいね。おもちゃのお仕事が輝くときっと柿田さんは喜びます。私も「茂木さん、それ面白いね〜。」って柿田さんが喜ぶように前に進んで出逢いに感謝してお仕事をしたいと思います。
もうすぐクリスマスです。
今年も百町森のサンタクロースさんたちが大忙しでありますように、と願っています。
柿田さん、これからもご家族の皆様を、私たちを見守ってください。
【柿田さんとの思い出】ドイツのおもちゃの旅
柿田友広さんは日本のおもちゃ屋さん、保育関係者を連れてヨーロッパにおもちゃの研修旅行をしてくれました。MOMOの社長は2回参加しました。その時MOMO社長が撮ったの柿田さんの写真です。
柿田さんありがとうございました。
柿田友広さんに心からの感謝と共にご冥福をお祈りいたします。
→柿田さんのお店:子どもの本とおもちゃ 百町森
momo 店長 茂木しづ子
写真:茂木節夫