2018-05-05
最終回「色の時間はこころの栄養に」3/25『としくらえみ ぬらし絵と手仕事教室』こどもクラス

たった10畳ほどのmomoエルデの空間に、
色々な町から集まった4歳から10歳のこどもたちが10人以上!
シーンと静かです。
としくらえみさんが、
こどものこころから色を出すのを、楽しませてくれるからなのです。
こんな、素敵な色とお話する時間も、今日が最終回。

みんな夢中で画用紙の上に色を出し
筆を動かす音と、筆を濯ぐ音がするだけ。
でも、こどもたちのこころはとっても賑やか。
画用紙の上を見るとわかります。
色といっぱいお話しして、画用紙の上で様々な色が輝いてますから。

手しごとは、羊毛のコースター作りでした。
今回も、こどものこころが輝きました!
お父さんお母さんと離れて、
ひとりで自分で自由に描いたり、体験をするとしくらえみさんとこどもの素敵な時間です。
この日、私は、お子さんを預かる時にお父さんに言いました。
「お父さん、透明人間になって入って欲しいです!」と。

会場:エルデ
描いているこの時間の、その瞬間がこどものこころも絵も一番輝いています。
本当は皆さんに見ていただきたくて。
見たこと思ったことを自分でも忘れないようにブログを書いています。
撮らせていただいた写真を全てご紹介できなくて残念ですが、ブログにさせていただきます。
としくらえみさんのぬらし絵と手仕事教室、最終回の様子です。

としくらえみさんは、こどもたちが来る前にぬらし絵の準備を始めます。
まず、トレーに水を入れ、
水の入ったトレーに画用紙を入れます。
こどもたちの人数の枚数。
一枚づつ、画用紙を水につけます。
「今日はどんな子が来るかなぁ。」って。

画用紙は、5分以上水に浸けます。
こどもたちに配るまで、そのまま、画用紙はトレーの中です。
このぬらし絵に使っている画用紙は、水につけた画用紙の上で絵の具の色を出しても
画用紙面が、ぼろぼろとならずに、しっかりしているぬらし絵用の画用紙なのです。

こどもたちは自分で好きなところに座ります。
ちょこんと座って少し緊張。
そして、こどもたちの前に、準備した濡れた真っ白い画用紙が配られます。

えみさんと2人で(momo店長)画用紙の余分な水分をスポンジで吸い取ります。
こどもたちのちょっと緊張した空気がまたいいのです。

絵の具を色のお皿で混ぜません。
新しい色を使うとき、筆に付いている他の色を、筆洗いの瓶の水に入れて、筆についてる色を落として、
タオルで拭いて、筆をきれいにしてから、次の色を使いましょう。
画用紙の上で自分の好きなように描きましょう。
と、えみさんがお話をします。
そして、としくらえみさんが『にじ』の歌を歌います。
虹よおいで、私のところに♪
絵を描きましょう、金の皿から♫
えみさんと一緒にこどもたちも歌います。
歌いながら、こどものこころの中の筆がゆっくり動き出します。
さあ!描きましょう!

みんな自分の好きなように描きます。
もちろん、1つも同じ絵はありません。
だって自分で決めて、自分で楽しんで描いているのですから。

ここに色を置いてみよう。
あれっ?
面白いかたちになったよ。
こんな色ができちゃった!って。

できた絵と、楽しんだこころをえみさんが受け取ります。




画用紙に、いろいろな色が出ました。
かたちができました。
3回目のたくましさを感じます。




今日は。

毎回の彼とは、全く違う色の挑戦です。

最後に、一色。

そして、できました。
彼は席を立ちえみさんに出来たことを伝えに行きました。

としくらえみさんが、
絵とRくんの気持ちを受け取ります。

教室が終わった後で、えみさんから、
「彼の絵を受け取ったとき、こころが震えました。」と聞きました。


お題はありません。
真っ白い画用紙に、自分の思うように色をのせ描きます。

色とお話する時間。

表現、挑戦。

たった3色で作る色々な色とかたち
こどもたちは自分の意思で、色で表現を楽しみます。
世界の始まりの頃、世界にある色を神様が作った時どんなに楽しかったでしょう!
という感じと同じような、
こどもが色を作って楽しむ姿は、画用紙の上での色をつくる小さな神様のようでした。
色と色が混ざって美しい色が生まれる
シュトックマー社の絵の具の素晴らしさも、実感しました。

ぬらし絵が終わり、
みんながテーブルに集まると
えみさんの膝の上の包みから出てきたものは
ふわふわな羊毛でした。

手のひらにオリーブ油でできた石鹸を入れて
お水をつけて、羊毛の上で、泡を出します。
テーブルが濡れちゃう!泡が着いちゃう!ふわふわの羊毛に泡が着いちゃう!
こどもたちは、びっくり!

コースターにしたい色のふわふわの羊毛をホットケーキみたいに重ねます。

綺麗な色に積んだ羊毛の上に泡を出します。
えみさんの言うようにやってみるけれど、簡単には泡が落ちません。

みんな頑張りました。
泡だらけ!成功!

みんな泡、泡!

羊毛のコースターが、できました!

ついでにテーブルも、ピカピカです。

あっという間の楽しい時間が終わります。
お母さん、お父さんがお迎えに来ています。
としくらえみさんの周りに集まって
みんなでえみさんに「ありがとうございました。」って、お礼を言いました。

「みなさんご参加ありがとうございました。」って、えみさんも嬉しそうに言いました。

1年間もあっという間のぬらし絵と手仕事教室でした。
こどもたちが来た時には緊張して、上がる縁側に、
描いたぬらし絵が並んでいます。
その向こうには、「きちんと並べなさい」と一言も言っていないのに
大人の靴が置いてあるのと同じように、こどもが一足づつ自分で置く靴がきれいな姿で並んでいます。

毎月のこの光景が見られないのは寂しいですが、
としくらえみさんと楽しんだ、エルデでの「ぬらし絵と手しごとの時間」は
こどものこころの栄養となって、こどもが体の中で育ててくれるのではないかと思います。
こどもたちのこれからの、自立のためのエネルギーのひとつとなってくれたらと思います。
1年間開催しました、としくらえみ ぬらし絵と手しごと教室、こどもクラスが終わりました。
ご参加の皆様、としくらえみさん、本当にありがとうございました。
また、としくらえみさんとの時間とお会いできますように!




としくらえみさんの手しごとが本になりました!
やさしい素材が、こころを穏やかにしてくれます。
「としくらえみ 手しごといっぱい!」全国で販売中です。momoの店頭でも販売中です。

としくらえみさんが43もの手しごとを紹介しています。
写真はとしくらえみさんが撮ったものです。
なんと嬉しいことにmomoエルデでのぬらし絵の写真を数枚使っていただいています。
手しごとの写真を見ているだけでも癒されます。
本を開けばいつでもとしくらさんの手しごとに会えます。
例えば、ずっと先のおばあちゃんになっても使える時代を超えたおすすめの1冊です。
momo店頭で販売中です。
写真・文:MOMO 店長 もぎしづこ
※としくらえみさんのお話、こどもとの会話を基に私なりに理解して書いています。
どうぞご了承ください。





《4月》
大人クラス:いつもの日常とはちがう「色とお話しをする時間」
《5月》
子ども・大人クラス:それぞれの色と表現
《6月》
子どもクラス:「こどものこころが変える色」
大人クラス:「今まで気づかなかった、美しいもの」
《7月》
子ども・大人クラス:「変わる色を、変わるかたちを、楽しめる!」
《8月》
子どもクラス:「こどもたちの描く姿から知ること」
大人クラス:「色と自分の時間と。」
《9月》
子ども・大人クラス:「秋の空気と秋の色」
《11月》
子ども・大人クラス:「森のこびとのランプ作り」
《1月》
大人クラス:「色で、こころが輝いた。」
《2月》
子どもクラス:「色は広がる。画用紙に、こころに。」
大人クラス:「色でこころのバランスを。」
《3月》
子どもクラス:「色の時間はこころの栄養に」
大人クラス:「こころの花と翼」


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