2018-05-05
最終回「こころの花と翼」3/25『としくらえみ ぬらし絵と手仕事教室』大人クラス

冬の間、茶色く硬くなっていた木々の芽が
エネルギーを吹き出し、
街のあちこちが黄緑色に輝き始めた3月25日の午後、
「ぬらし絵を学ぼう」と、大人の方が、エルデに集まりました。
としくらえみさんが、ドイツやスイスや日本で学んだぬらし絵や手仕事を
1年間学ぶ貴重な教室もこの日が最終回です。

その日、エルデに
花が咲きました!

この日の手しごとは、
トランスパレントペーパー。

2017年4月から始まりました「としくらえみ ぬらし絵と手仕事教室」、
最終回の大人クラスの様子です。

としくらえみさんは、こどもクラスはテーマを持ちませんでしたが、
大人クラスでは、色と語りやすいように、テーマや導入で描きやすくしてくださいます。
今日は何を描くのでしょう。

絵の具はたったの3色 赤、青、黄色です。
えみさんが、画用紙のどこにでも好きなところに3色の水玉を描きました。
そしてね。
こうして。こうして。

白い画用紙の上に花が咲きました。

3色の色は、混ざり会い、
いろいろな色が、いろいろな花が生まれました。

「さあ、みなさんも、やってみましょう。」

としくらえみさんが、画用紙の上でお話ししたストーリーを思い出しながら
自分の好きなように、画用紙の上に色の水玉模様。

しばらくして、テーブルに戻ると
白だった画用紙の上には、それぞれの「わたしの花」が咲いていました。

濡れた画用紙の上の色は動きます。
色と色が重なって、新しい色が生まれます。
画用紙の上での色とかたちを、自分の気持ちを変えていき、挑戦します。
*
こちらのテーブルでも、
自分の好きなように3色の水玉模様。

しばらくたって、テーブルに戻ると。
白だった画用紙の上に、「わたしの花」が咲いていました。

ひとの美しさがそれぞれで、比べられないのと同じように、どの花も美しい。

同じで無いから美しいこころの花の花畑。
写真では超えることができないこの時が時別の瞬間の風景でした。


ひとりひとりの花畑。





目に見えない、ひとのこころは、ひとりひとり違います。
こころが画用紙の上で、色と花という目に見えるものに表現されました。
*
人と同じや、人と比べるのではなく
上手い下手などの評価するものではない。
画用紙の上で色と語り自由になる、瞬間を楽しみ挑戦する。
私たちは、今までの絵を描くとは違うぬらし絵を知りました。
そして、1年間の最後のぬらし絵のテーマが「花」だったことに、としくらえみさんの私たちへのメッセージを感じます。

光にかざすと光と色を楽しめるトランスパレントペーパーを使った手しごとです。

好きな色のトランスパレントペーパーを選びます。

トランスパレントペーパーを貼ります。

自分の好きなように貼り、色とかたちを重ねます。

どんな景色を作ろうか? 普段は無い大人の「つくる時間」。

お母さんが毎日家庭で作るものはお料理です。
でも、そういえば、私「のり」で作るの好きだった。とか、
こんなに感覚だけで作って楽しいんだ。って。思い出します。

これからの、こどもたちとの時間の中での楽しみが
お母さんの喜びで、ひとつふたつと増えていきます。
*
そろそろ時間です。
いつもと違って、お母さんをお迎の時間です。
帰る前に「窓に貼ってみましょう。」

お母さん中で何してるのかな。

お母さんがお家で一緒に作って遊んでくれるから、もう少し待っててね。

大人の方が、ここエルデで楽しかったこと
こどもの遊びに、年齢を超えた皆さんの楽しみに広がることでしょう。
*
エルデの縁側にぬらし絵が並びます。
この光景も、この日が最後です。

同じこのことをしてみたい!と思う人は、大人もこどもも年齢は関係なく、こころの波長が似ていました。
特にこどもたちは、家族みたいでした。
居心地のいい時間のとしくらえみぬらし絵と手仕事教室でした。
ご参加いただきました皆様、ブログを読んでくださった皆様1年間ありがとうございました。

としくらえみさんのぬらし絵と手仕事教室を1年間開催し、今、思うことは、「翼」のことです。
芸術、音楽・絵画・踊り・文学。
食、スポーツ、勉強。自分の好きなことを見つけ楽しむこと。
こどもの感性や感覚を豊かに育むことは、
大人になって大空を飛び回る、「見えない翼」を育てることのように思います。
神様からいただいた、人それぞれの長さの大切な自分の時間、
大人になって「見えない翼」で日本中を飛ぶことでしょう。
そして世界中を飛び回ることでしょう。
本当に飛んでいかなくても、今ここで、自分のこころの宇宙の中で、
世界中を国境なく飛んで楽しむことができるでしょう。
としくらえみさんは、見えないけれど翼があるのじゃないかな。
参加のこどもたちも、すでに翼を持っているのじゃないかな。
白い画用紙の中で、色でかたちで、瞬間をチャレンジする、
えみさんとこどもたちを思い出して私はそんなことを思っています。

としくらえみさんが、スイスやドイツ、日本で学び持っているものを私たちに分けてくださいました。
えみさんのつくる空気感、居心地に、こどもたちがなんとも、かわいらしく楽しんでいました。
こどもがあんなにシーンと描く姿!毎回驚かされました。
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これからも、日本を飛び回り、世界へと
としくらえみさんの喜びの種を多くの方へお渡しくださることでしょう。
機会がありましたら、またmomo エルデでにお越しください。
としくらえみさん、1年間ありがとうございました。
*
ひとりひとりの感性、感覚、想像力
一瞬一瞬の、長い長い年月の積み重ねで育まれます。
『としくらえみ ぬらし絵と手仕事教室』が、
ご参加のこどもや大人の皆様のこころに感じる一瞬であったらよかった。と思います。
MOMO 店長 もぎしづこ




としくらえみさんの手しごとが本になりました!
やさしい素材が、こころを穏やかにしてくれます。
「としくらえみ 手しごといっぱい!」全国で販売中です。momoの店頭でも販売中です。

としくらえみさんが43もの手しごとを紹介しています。
写真はとしくらえみさんが撮ったものです。
なんと嬉しいことにmomoエルデでのぬらし絵の写真を数枚使っていただいています。
手しごとの写真を見ているだけでも癒されます。
本を開けばいつでもとしくらさんの手しごとに会えます。
例えば、ずっと先のおばあちゃんになっても使える時代を超えたおすすめの1冊です。
momo店頭で販売中です。
写真・文:MOMO 店長 もぎしづこ
※としくらえみさんのお話、こどもとの会話を基に私なりに理解して書いています。
どうぞご了承ください。





《4月》
大人クラス:いつもの日常とはちがう「色とお話しをする時間」
《5月》
子ども・大人クラス:それぞれの色と表現
《6月》
子どもクラス:「こどものこころが変える色」
大人クラス:「今まで気づかなかった、美しいもの」
《7月》
子ども・大人クラス:「変わる色を、変わるかたちを、楽しめる!」
《8月》
子どもクラス:「こどもたちの描く姿から知ること」
大人クラス:「色と自分の時間と。」
《9月》
子ども・大人クラス:「秋の空気と秋の色」
《11月》
子ども・大人クラス:「森のこびとのランプ作り」
《1月》
大人クラス:「色で、こころが輝いた。」
《2月》
子どもクラス:「色は広がる。画用紙に、こころに。」
大人クラス:「色でこころのバランスを。」
《3月》
子どもクラス:「色の時間はこころの栄養に」
大人クラス:「こころの花と翼」


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