2018-04-21

そしてよっしーさんは自分のことも「くたっと」させる。 -4/22(日)工藤由美「暮らしのお針子時間」

reddot10p.jpg4/22(日)工藤由美「暮らしのお針子時間」in エルデ 
今週末22日(日)、MOMOのエルデでにて、
工藤由美さんのワークショップと布小物の展示・販売をするイベントが開催されます。
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工藤由美さん、通称・よっしーさんが作るのは、布合わせが楽しいパッチワークのフリークロスや、
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ポーチ、ティッシュカバーなどの暮らしの中で便利な布小物アイテム。
 
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ティッシュカバー ¥2,800〜
ポーチ(小) ¥1,800〜
reddot10p.jpg「暮らし」の中から生まれた布小物 -白崎茶会のお針子係、よっしーさん-
よっしーさんが作るアイテムはどれも暮らしの中にすっと馴染むもの。
 
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よっしーさん「らしさ」溢れる布合わせのアイテムはどう生まれたのか、
とても気になって、ご本人に色々聞いてみました。
まずは気になるよっしーさんの肩書きの一つ「白崎茶会のお針子係」について。
今回、よっしーさんのことを知るうちに、私は白崎茶会のことを知りました。
この分野に明るくなく、申し訳ないですが、白崎茶会さんはなんだかとても凄そう(こんな感想ですみません…!)
テレビとか出てるしなんか凄そう!(本当にすみません…!!)
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そんな凄い白崎茶会さんの「お針子係」でもあるよっしーさん。
「どうして白崎茶会のお針子係になったんですか?」と単刀直入に聞いてみた。
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大元のきっかけは20代半ば、埼玉県で暮らしていた頃、家中の布小物をほぼ全て自らの手で作っていたこと。
カーテン、こたつカバー、座椅子カバー、ご主人のシャツ、ジャケット…などなど。
身の回りの布のものをほとんどを全て自らの手で作られいていたそう。
その後、よっしーさんと白崎茶会のさんをつなぐことになるきっかけの方がご自宅を訪ねた際、
よっしーさんお手製の布小物に心を奪われ、よっしーさんから「お針子 」を習い始め、
その縁がその後に葉山で白崎茶会を始める当時埼玉県にいらした白崎裕子さんと繋がり、
よっしーさんは白崎茶会のお針子となったそうだ。
(詳しくはぜひ当日ご本人に聞いてみてくださいね。)
よっしーさんが白崎茶会のお針子係として白崎茶会の布ものを製作していることは、
出会いのきっかけでもある、自分の身の回りのものを自分で作っていたことと繋がるように思う。
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白崎茶会さんのホームページを開くとある言葉、
“THINK GLOBALLY
ACT LOCALLY”
グローバルに考え
ローカル行動する
勝手に訳すると「地球の規模で考えることは、身近な規模の行動から始まる」と、いうことかなと思うのですが、
きっと大切なものは近くに、ローカル、身近にあるのだと思う。
身の丈の行動から大きなことを考えることにつながる。
ドイツの詩人ゲーテもこう言っている。
誠実に君の時間を利用せよ!何かを理解しようと思ったら遠くを探すな。
私たちはつい遠くを探してしまう。
かっこつけたかったり、賢く見せたかったり、「いいね」して欲しくて海外に行ったり。
でも多分、「グローバル」というのは地球に暮らす一人一人の暮らしの塊で、
だからこそ、自分の身近でする行動が「グローバル」を考えることに繋がるんじゃないか。
よっしーさんが作る布小物は、
よっしーさんの家、よっしーさんの暮らし、身の回り、手の届く範囲から生まれたもの。
よっしーさんが自分の暮らしを自分の思う素敵なものしたくて、身の丈で始めたことだからこそ、
この言葉を掲げる白崎茶会さんの布小物を任されていることにつながっているんじゃないだろうか。
と、いつの間にかゲーテを経由したりしながらそう思いました。
 reddot10p.jpg大切にしているのは「質感」「触り心地」 
 
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「なんで全部自分で作ったんですか?」
身の回りの布製品をほとんど全て作っていたとお聞きし、布製品を「作る」という概念がほぼない、ボタンすら満足につけられない私は驚き、聞いてみた。
学生時代、服飾を学ばれていたよっしーさんにとって、まず布のものを作るということはすでに日常にあったもので、
そして、「お金もなかったし、当時は素敵なものもなかったし」
今でこそシンプルでデザインの優れた製品も比較的手に入りやすくなったが、当時はカーテンといえば「こんな花柄」という時代だった。
じゃあ、「よっしーさんの思う素敵なものってなんですか?」
「大事にしているのは手触り、触感。
びしっとしているものより、柔らかいものがよい」とよっしーさんは言う。
確かによっしーさんの布はどれも柔らかくて、肌になじむ感じ。
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外に出るときはビシッとしたシャツを着るけれど、
家にいるとき、なんとなく手を伸ばして柔らかいとか暖かいとか、肌触りで服を選ぶことがある。
暮らしの中で触りたい触感がある。
reddot10p.jpg「布の中でみんなが仲良く」 
よっしーさんといえば布合わせが楽しいパッチワーク布。
この日も何枚か見せていただいた。
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みんな白だけど、少しづつ違う。
こうやって窓にかけたりすると布の違いがわかって楽しい。
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作るもののサイズに合わせて布をつないでいくことも、
いつの間にか大きくなってしまうことも、どちらもあるそう。
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「作るときも、見たときも楽しいものが良い」
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よっしーさんが布をつないでいくときに大切にしていることは、
「布の中でみんなが仲良く」していること
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展示会にいらした方に言われたことがあるそうだ。
「あなたの布は楽しそう」と。
そういう気持ちは伝わる、とよっしーさんは言う。
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違うところからやって来た布同士、
でもよっしーさんが連れて来て、縫い合わせると、確かに!仲がいい布!
reddot10p.jpgどこか懐かしい…「くたっ」とした鍋敷き
暮らしの中から生まれ、肌触りを大切に作られてたよっしーさんの布小物たち。
定番アイテムの一つに「鍋敷き」がある。
驚きます、ぜひ触ってみてほしいのです。
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どこでも触ったことがない、
いや、違う、
どこか遠い記憶で、とても懐かしい…
今は触る機会がほとんどなくなってしまったこの手触り…
「くたっ」としている…!!
この鍋敷き、とってもくたっとしている…!!!
reddot10p.jpgMOMOにいた「くたくた犬」のこと
 
この「くたっと」の感覚は私とごく一部の人にしかポジティブな表現として通じない表現だと思うので、
ネガティブな表現ではないです、とまずお伝えして、
「くたっと」の源はこの子です、MOMOでかつて販売していたドイツ・ケテクルーゼ社の「くたくた犬」。
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ケテ・クルーゼ(ドイツ)が販売していた「クタクタ犬」(※生産・販売終了)
犬のぬいぐるみといえば、4本足でびしっと自立しているものが多い。
いや、犬だけでなく、ふわっとはしていても「ちゃんと」形のあるぬいぐるみがほとんどだ。
くたくた犬はすごかった。 全然びしっとしてしていない、置いておくとくずれてしまうくたくた犬。
人間の世界でいうと「やる気がない」と言われる状態。
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やる気のなさを心配する(ようにすら見える)クマ
※どちらの商品も現在販売しておりません。
くたくた犬を抱きしめると、くたくたと肩に倒れこむ。
そのくたくたしたくたくた犬を抱っこしていることはとても安心した。
床に置くと、溶けたなめくじのようにぬいぐるみというより、毛の塊のようにくずれてしまうくたくたと犬。
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しょうがないなあ、と肩を貸す(ように見える)クマ
くたくた犬がくたくたと横にいることが安心した。
くたくたしたくたくた犬、くたくたとこの世界に存在していてもよいという存在。
今はもう会えないこのくたくた犬のことを思うと、愛しさと切なさと心強さとが心に入り混じる。
reddot10p.jpgそしてよっしーさんは自分のことも「くたっと」させる。  
ぜひこの鍋敷きを触ってみてほしい。
こんな「くたっと」したもの、なかなかさわったことがない。
そう、今はもう出会えない「くたくた犬」振りの感触。
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「私がいないとこの人(鍋敷き)だめなんじゃないか…
鍋はいいよ、とりあえず家に来なよ…」と言いたくなってしまう、ほっとけない鍋敷き。
ここまでずっと工藤由美さんのことを「よっしー」さんと表記している。
それはよっしーさんがよっしーさんと周りの人々から呼ばれているからで、
もちろん、「なんと紹介したら良いですか?」と確認した。
「背が高いからかな、怖い人だと思われるから、よっしーがちょうど良い」 よっしーさんはそう言った。
「よっしーさん」は、自分をよっしーとすることで自分のことも「くたっと」させているのだ。
ビシッとしたシャツよりも、暮らしに馴染む質感に、触感に。
自分のこともよっしーと呼ばれることでちょうどよく「くたっと」と暮らしに馴染ませるよっしーさん。
そんなよっしーさんだから、この鍋敷きを作れるんだなあと思う。
布小物も、パッチワーク布ももちろん素敵だけど、私はよっしーさんの素敵さがこの鍋敷きに表れているように思う。
reddot10p.jpg暮らしに馴染むよっしーさんの布小物
色んなものをキラキラと映えさせなければいけない世の中で、
暮らしの中にくたっとしたものがあること、くたっとして、みんなが仲良くしているものが暮らしの中にあること。
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これを書きながら、私、なんだか疲れているのかなあと思う。
そしてとってもくたくた犬と、よっしーさんの鍋敷きが恋しい。
(よっしーさんへ私信:鍋敷き買います。赤が欲しいです。当日はお客様優先で。後からまたご連絡します。)
よっしーさんの布小物は、くたっとしていて、みんなが仲良くしていて、 そしてそれを押し付けているわけでもなくて。
くたっとしたものがそばにあってくれるといいなあと思います。
ぜひよっしーさんの布小物、触って、見て、暮らしの側に置いてみてください。
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reddot10p.jpgのサムネイル画像 イベント reddot10p.jpgのサムネイル画像
 「暮らしのお針子時間」※展示・販売会は12:30〜です。
 
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※クリックすると大きな画像が開きます。
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reddot10p.jpgのサムネイル画像 プロフィール reddot10p.jpgのサムネイル画像
工藤由美(くどうよしみ)
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群馬県高崎市出身。前橋文化服装専門学校服飾科で2年、文化服装学院(新宿)で1年パターンとマーチャンダイジングを学ぶ。
埼玉県在住時代、家の中の布小物を全て自らの手で製作していたことがきっかけで、白崎茶会のお針子係りになる。
現在は群馬県高崎市在住。群馬県内や都内各所で布小物の展示・販売、ワークショップを行う。
愛称は「よっしー」。
好きな飲み物はお酒。最近はとりわけ「よなよなエール」が好きで、「あの金の缶を見ちゃうと、もう…」だそう。
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reddot10p.jpgのサムネイル画像 会場アクセスreddot10p.jpgのサムネイル画像
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会場:「エルデ」
〒370-0074 群馬県高崎市下小鳥町463-1 MOMO 徒歩1分
※カーナビに入力の際は住所を入力して下さい。電話番号では旧店舗を示す場合があります。
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※会場「エルデ」に駐車場はありません。
お車でご来場の際はMOMO前駐車場をご利用下さい。
※会場周辺は非常に車と自転車の往来の激しい道路です。交通状況にお気をつけてご来場下さい。
<バスでのアクセス>
JR高崎駅西口バスターミナル5番乗り場より「関越交通バス」乗車15分、「小鳥四ッ角」下車徒歩1分。
・5番乗り場から発車するバスは全て「小鳥四ッ角」に停車します。
・1時間に3本あります→時刻表: 関越交通バス時刻表 (※土・日・祝日ダイヤ)
・大人片道 ¥340 後払い制。お釣りは出ません、バス車内で両替してください。
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文章:茂木成美
写真:もぎしづこ
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sankaku.jpgお問い合わせはこちら
 
心をそだてるおもちゃMOMO
〒370-0074 群馬県高崎市下小鳥町463-1
OPEN 11:00-18:00 CLOSE 火曜・第三水曜日
TeL&Fax 027-362-3508
Mail: info[アットマーク]momotoys.jp

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